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ハワイ短歌会

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2019年3月 当選選歌

新しく買いしピンクの口紅に君気づくかと紅茶を入れる
小島夢子  

料理とは誰かの為に作るものとやっと気付きし一人の夕餉
山下ふみ子

まだ温(ぬく)い湯たんぽ足でたぐり寄せ胸に抱えてもう一眠り
佐々木 直

ひな壇のおちょぼ口真似て笑わせた亡き兄しのぶ京人形
沖葉子

朝露に淡きピンクの色重ね河津桜は開き始めたり
近藤秀子

雨上がりにひたすら土を掘り返しミミズを探す孫の目輝く
楽満眞美

耳遠くなりたる我と目のかすむ君テーブルに座りて静かなり
小島夢子

自己流に剪定したる梔子の枝にぷちぷち春が弾ける
原 葉

目覚めれば赤い香りが部屋内にきのう届いたいちごが放つ
小野貴子

君くれし桜の色のストールを薄日に透かせば花吹雪散る
筒井みさ子

ラッシュアワー焦る気持ちで空見れば雲の造形心を癒す      
川路千鶴子

雨やみてみどり深まる渓谷に虹がわたりてマノアはキャンバス    
柴田和子

2019年3月の歌

朝露に淡きピンクの色重ね河津桜は開き始めたり
体操に向かふ静かな今朝の道大満月を見し大鷹を見し
近藤秀子

新しく買いしピンクの口紅に君気づくかと紅茶を入れる
耳遠くなりたる我と目のかすむ君テーブルに座りて静かなり
小島夢子

冬嵐南の島に雪が降る富士を想わすハレアカラ山
つかの間の自由を楽しむサイチョウよ大空青く樹々は緑
関本なつ

四歳のかわいい笑顔についキュンと無邪気な笑顔抱きしめちゃうぞ
カハラにて好みの海が広がるのここが一番お気に入りなの
田中えり

大リーグ大谷選手の人気越ゆNYのうどん屋「つるとんたん」は
「つるとんたん」暖簾分けしてワイキキへどんぶりレンゲは特大のまま
三浦アンナ

君くれし桜の色のストールを薄日に透かせば花吹雪散る
陽昇りて発光ベルトをボケットにねじ込み散歩の帰路を楽しむ
筒井みさ子

ひな壇のおちょぼ口真似て笑わせた亡き兄しのぶ京人形
コーラスにギギ飛んできて鳴いて去る曇天続く如月の午後
沖葉子

雨上がり土を掘りつつひたすらにミミズを探す孫の目輝く
口ずさむ冷たき風に「春よ、来い」桜の色のスカーフなびかせ 
楽満眞美

雨止むもまだ風強く陽はかげりハワイの今日は旧の正月
まだ温(ぬく)い湯たんぽ足でたぐり寄せ胸に抱えてもう一眠り
佐々木 直

朝露を葉に溜め垂れる散歩道お辞儀している名も知らぬ草
我が名前義姉(あね)と同じで嫁の名も娘と同じ不思議な縁あり
伊藤美枝子

「もう充分」と言葉残して逝きし友われに歌詠めと勧めし人よ
自己流に剪定したる梔子の枝にぷちぷち春が弾ける
原 葉

雨季の雨ことに冷たし傘あわれ濡れた足元なお哀れかな
雨風の音に目覚めてふと思う管理の部屋のラナイのテーブル
ジニー美千代

なさけなや守るべき幼児(こ)を守らずに死にいたらせる親多き世に
ラッシュアワー焦る気持ちで空見れば雲の造形心を癒す       
川路千鶴子 

薩摩路の竜馬の宿の温泉に体やすめて維新を偲ぶ       
蝶が舞い小鳥戯るいとなみに生命の不思議思案する朝     
川路広美

髪切った?よく似合うよと友笑う春風吹いて声ひびきたり
ゲコの子は庭を掃く吾を見つめてるグレーのひふは母親ゆづり     
橋本光子

時節がら雨天続きの毎日に客を思いて呵責に悩む 
天皇の在位記念の式典はお二方への想い出尽きず  
大森久光

保育所の庭に歓声上げながら園児ら走る春めく二月
また一枚ポイントカードの増えたるを少し悔いつつ財布にしまう
鵜川登旨

土砂崩れ車は動かず町は麻痺ハワイのインフラ鉄道頼み
目玉にメスを入れる恐ろしさ終わってみれば前と同じ
山谷敏夫

紅梅の満開の枝濡れそぼつ春は名のみの冷たき雨に       
見つけ出し日にいく度も感謝するかくれんぼ好きのメガネのありて  
森田郁代
 
雪を知らぬハワイの子らが声合わせ「雪やこんこ」の歌うたいたり   
多動症で周りをきょろきょろ見てた子は壁に面した机で落ち着く    
岡まなみ

目覚めれば赤い香りが部屋内にきのう届いたいちごが放つ
庭成りのみかんの皮入り朝の紅茶父の丹精母の笑み顕つ
小野貴子

冷えきった広い座敷に雛飾り家の中には春の訪れ
目が覚めて梅の香りに誘われる外には春がもうすぐそこに
由里子

新年のめでたさとうにすぎゆきて体の痛みまた思いだし
何もかも娘にゆだねし日々のなか母の気配を感じてぐちる
清塚洋子

雨やみてみどり深まる渓谷に虹がわたりてマノアキャンバス      
人の世の欲得すべて払いのけ神に召されし君を恋う日々        
柴田和子

青い空春らしき風そよそよと蕾ふくらみ桜も近い
窓ごしに木の葉のゆれを眺めてる黒き鳥二羽来たりて遊ぶ
村土満智子

暖房の欠かせぬ朝が続く中確かに気付く外は早春
料理とは誰かの為に作るものとやっと気付きし一人の夕餉
山下ふみ子

2019年2月の当選選歌


西空を染めて夕日は沈みゆく海も一瞬紅い波打つ
佐々木 直

音もなくハイビスカスは花落とし平成最後の師走暮れゆく
原 葉

雨上がりに草を引き抜く楽しさよ ふとみあぐれば陽は傾きぬ
筒井みさ子

会員の息吹を込めた歌載せて新しき年に『ふゆみどり』萌ゆ
筒井みさ子

籠(こも)りいて春の気配も知らぬ間にこよみの日時矢の如過ぎる
村土満智子

朝起きておはようといい寝る前におやすみと云える相手のありて
川路千鶴子

雨のあと空気は急に冷え込みて輝きを増すハワイの夕日
鵜川登旨

精一杯幸せに生きてと願いつつ病ひ持つ娘と乾杯をする
近藤秀子  

春めいて鳥のさえずりにぎやかに己が心もしばしはなやぐ
村土満智子

南国の布団の外は北国でいつまでもまどろむ大寒の朝
森田郁代

2019年2月の歌  


離れ立つ雌雄の大木根は地下で会話交わすとガイドは言へり
(大木:カポックの大木)
精一杯幸せに生きてと願いつつ病ひ持つ娘と乾杯をする
近藤秀子

友は泣くステージ四のその夫に何をしてももう変わらずと
葬送の五発の空砲蘇るパンチボールに友と参りぬ
三浦アンナ

人の痛み分かり過ぎても良くないとつくづく思う老いに疲れて
吾だけのために生きよと言われても未だに思う人の痛みを
小島夢子

老化だよ白髪の数が前よりも増えすぎている悲しいほどに
久しぶり空気が違うハワイにて緑を感じノスタルジック
田中えり

籠りいて春の気配も知らぬ間にこよみの日時矢の如過ぎる
春めいて鳥のさえずりにぎやかに己が心もしばしはなやぐ
村土満智子

新しい下着を揃え年越すも昨日と変わらぬ日の出をめでる
西空を染めて夕日は沈みゆく海も一瞬紅い波打つ       
佐々木 直

目にメスか「明るくなるよ」と言われても浮かない気持ちでその日近づく
神話から生まれた記念日「建国の日」史実がなくても祝う不思議
山谷敏夫

会員の息吹を込めた歌載せて新しき年に『ふゆみどり』萌ゆ
雨上がりに草を引き抜く楽しさよ ふとみあぐれば陽は傾きぬ
筒井みさ子

越前の鉛の空がのしかかる冬の荒海吹雪呑みゆく
冬日中車道に出来た陽だまりで寝そべる猫は王者の風格
山下ふみ子

朝起きておはようといい寝る前におやすみと云える相手のありて
初相撲三十四歳初優勝テレビに向かい拍手送りぬ
川路千鶴子

雨風をしのぎて和むわが部屋の菊一輪に朝日のさして
束の間や花の容姿も色も香もめぐり逢えたるご縁嬉しき
川路広美

早朝にボール投げする若き声に洗濯干す手が軽やかになり
南国の布団の外は北国でいつまでもまどろむ大寒の朝
森田郁代

音もなくハイビスカスは花落とし平成最後の師走暮れゆく
鮮明な二重の虹は山越えて麓のわれはほのぼのとなり
原 葉

おしゃべりなマイナーバード威勢良く何を語るか朝の屋根上
締切り日酸っぱいぶどう口に入れアイデア探す雨音しきり
関本なつ

ガラス戸を開けて夕日を誘い込む茜が部屋の全てを染める
全豪のオープンテニス決勝戦テレビの前で興奮止まず
ジニ―三千代フォガティ

ざくろ樹の剪定あとに芽吹きゐる葉の成長は孫と重なる
潔く冬の太陽の沈みたり足早に吾も家路に向かふ
楽満眞美

次の世で何をしたいか問われればやっぱり詩とか短歌を作るよ
時経つも大事な私物と共に在りいつまで続く所持の悦び
大森久光

今月も歌の締め切り迫り来る歌題を探して山を見上げる
ひゅうひゅうと唸る風音聞きながら眠れぬ夜は亡き夫想う
伊藤美枝子

新年 のあいさつ交わし微笑みし友の病いよ静かであれと
歌つくり読み返しては情けなし何をみてきた年だけ重ね
清塚洋子

雨のあと空気は急に冷え込みて輝きを増すハワイの夕日
山の辺に大きな虹のかかる見ゆフロントガラスの雨粒越しに
鵜川登旨

五分にも満たない医者の診察を二時間も待つ眼科の検診
床板の節目とじっくり睨み合う目薬さされて医者待ちながら
岡まなみ

ひっそりと夜半に静かな雨の音寒くて毛布たぐり寄せ抱く
ハワイにも鉄道通ると友に告ぐ予定過ぎてもどこ吹く風か
橋本光子

窓伝う結露のしずくに朝陽さし年明け一周忌をむかえる
クイーンとクラプトン映画大ヒットわたしの青春に会いにいく
小野貴子

戸をたたく春嵐吹く睦月陽だまり集う子等春早く来い
初春や窓辺の小枝ふくらみて朝陽に光る春早くこい
沖葉子

独り身の八十路にあればゴキブリも友と思えてそっと餌をやる
何一つ不足覚えぬハワイにて早半世紀四季を忘れて
仁・シャワー

正月の節をいそいそ並べいる孫の手先を見つめいる幸
歩み来し八十余年の箱抱え蓋探し得ず君の居ぬ身は
柴田和子


2019年1月の歌 「明」をお題としての題詠   

平成もまもなく終わりとなりにけり元号新たな明るい未来
由里子

昼寝から目覚めて見れば薄明かり朝が来たかと思えば夕方
小島夢子

鷲の如良く見えるのを明といふ世の中のことしっかり見たい
近藤秀子

日と月と並んで明るくなる如く人間男女共にあるべし
仁・シャワー

カイムキの坂を下れば見えてくる明け方の海あかね色して
関本なつ

明けやらぬ空背に歩くアラモアナ岩打つ波は足音を消し
佐々木 直

明日も又元気に目覚め頑張ろと神や佛に祈りつつ床に
村土満智子

アメリカは明ける前からおめでとう元旦前には明けない日本
三浦アンナ

年明けの集ひ待ちわび桃色のセーター選び鏡に向かふ
山下ふみ子

買い替えの真白き箸に食卓の明るくなりぬ二人の朝餉
楽満眞美

園庭に老いの手を取り歩み行く若きナースの声の明るさ
筒井みさ子

平民に名字与えた明治維新百五十年年明暗ありて
橋本光子

夜明けまえ湾の水面に雲映り茜とグレーのまだら模様に
岡まなみ

除夜の鐘鳴るごと明ける初日かな誰もが願う幸せな日々
大森久光

椰子の浜水平線の西空に明日に希望の夕陽を送る
川路広美

八十路すぎ新たなる年明けにけり幾多の命に生かされ生きて
川路千鶴子

白雲のたゆたう中に大き鳥雲の擬態に明日を占う
原 葉

一輪のアンセリウムの明るさにひとり夕餉も心地良きかな
伊藤美枝子

明けやらぬ東の宙が命得て全ての人に力注がん
ジニ―三千代

夜の雨をかき分け走るバスの窓に街の明かりのにじみて消え去る
森田郁代

朝霧の溶け行く山に浮かび立つ明日へかかった半円の虹 
大室やよい

明るい日心も軽く遥々と生きてることに充実感じ
田中えり

いさり火が明滅している海峡はピークを迎えたまぐろにいか漁 
山谷敏夫

尖りたる月に掛かりて金星の明るく光る正月の朝
鵜川登旨

元旦を祝うおせちの懐かしさ明るい笑顔に胸はずみて
清塚洋子

坂下る己受け入れ前へ前に年明け二日失せ物ふたつ
小野貴子



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